長野市の貴重なレンガ建築②

こんにちは.マイロネフです.こちらでは大変ご無沙汰しております.

さて,長野市にある信州大学教育学部の裏手にこういうレンガ造りの建物が現存しております.

 

これはどういった由緒のある建物なのか,裏手の道路を通る度に気になる存在でしたが,この程,この信州大学教育学部の同窓生でもあられる切り絵作家・柳沢京子さんの個展がこの建物で開催され,これはまたとない機会と思い,その展覧会の鑑賞かたがた,有難くもこの建物を見学する機会を頂くことができました.

創建は1895(明治28)年.元々は長野県庁の書庫であったものを1911(明治44)年,当時の長野師範学校が譲り受けたのが由来で,2014年11月の長野県北部地震(神城震災)で内部の壁や床,書棚等が崩壊し,解体の危機に瀕したところ,同窓会の創立30周年記念事業として同会が積み立てて来た基本財産¥4,677万円を投じて耐震補強を含む修復工事を行い,信州大学教育学部の同窓会館として蘇ったという次第.

信州大学教育学部同窓会 赤煉瓦館

が,この建物の正式な名称になります.

「赤煉瓦館」の玄関部分です.

外装関係は極力昔の面影を留めるように工夫がなされています.

外壁の部分.

なるほど,これが「イギリス積み」ですか.石灰モルタルの「覆輪目地」もバッチリですね.

末長く大切にされたい建物の1つです.