先行きが危ういデンジソウ

こんばんは.マイロネフです.

先日(2019年 8月 4日・),千曲市内で気に懸かっているデンジソウをCOLNAGO・Arteに乗って,確かめに行ってみました.前回(2019年 7月 7日・)以来となります.

先ずは1箇所目.

f:id:maironef:20190807170235j:plain新しい葉は出ていたものの,sizeが小さく,個体数自体が激減しています.

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こちら下の6枚が2012 年 8月19日,ほぼ同じ場所で撮影したデンジソウです.

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f:id:maironef:20190807171353j:plainこの畔の止水板の隙間からも葉が出ていましたが,今回は全く見られませんでした.

どうも除草剤の影響ではないかと気に懸かります.

近隣の水田でも・・・・・・・・・.

f:id:maironef:20190807180707j:plainこれは7年前,県立歴史館の企画展にこの自転車で訪れたついでに回っていた時,全くの偶然に発見したものでした.

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7年前はイネの株間にもこのとおり,雑草で困るほど生えていたのですが・・・・・・・・・.

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f:id:maironef:20190807173518j:plain今回は畔の際で,他の植物の葉陰で僅かに残存していました.ここでは電気柵が張り巡らされていますので,近接しての観察,撮影は無理でした.

 

次に2箇所めへ移ります.35℃を超える炎天下であまり無理をしてはいられません.

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f:id:maironef:20190807174548j:plainこちらでは生育状況は順調のようでしたが・・・・・・・・・.

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f:id:maironef:20190807174848j:plain以下3枚は2018年 8月15日の撮影です.

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f:id:maironef:20190807175657j:plainこの時は田の畔の上にも,シロツメクサと交じって生えている部分もありましたが,今回は昨年と比べると明らかに激減していました.

この自生地の周辺では宅地化も進んでおり,いつどうなってもおかしくなさそうです.

シダ植物の一種であり,可憐な花が咲くわけではなく,稲作の支障にもなるためか,保全に一般の人の関心は極めて薄いのが実情です.

しかし両自生地とも全く予断を許さない危機的な状況にあり,何とか早めの理解ある対応が望まれます.実際に自生地の水田が埋め立てるなどされて,❝しまった❞と思ってからでは間に合いません.

それではまた.