こんばんは.マイロネフです.
最近,ある中古二輪販売店の店頭で,こんな❝原動機付MTB❞が目に留まりました.
HONDA・XLR80Rです.
手持ちの二輪車の図鑑によると,製造・発売初年は1987年 8月.35年も前です.その当時はあまり気にも留めなかったマシンですが,近年往時のようなサイクリングの長距離走が諸事情により困難度をを増してきたので改めてこれを見直し,その軌跡をなぞって回れればと思った次第.
この種のクラスのスポーティな二輪は,気がついてみたら思いの外希少化しており,この機種も生産販売が打ち止めとなって久しく,発売当時の価格が¥20万9000円でありながら,現時点における販売価格が予想外の割増になっているので❝ドン引き❞してしまいます.
エンジンの状態は見たところは上々のようです.これも手元の図鑑によれば空冷4スト・OHC2バルブ単気筒,6.8PS/8000回転,最大トルクは0.63kg-m/7500回転という性能諸元です.
エンジン音,排気音は意外にmildで,思った程気が引ける爆音でもありません.燃費の伸びも期待が持てそうです.
PRO-RINKの軸梁です.
ブレーキはディスクではなく,機械式ドラムブレーキです.
正面のライト周り.このマシンはバッテリーは使用していません.従って,バッテリーアガリで起動できない恐れも理論上は無いことになります.
これが,このマシンの特徴的なホーン.セラミックブザーで私の勤務先の1tトラックがバックする時に鳴る,笛のような音です.ピッコロホーンとでも言いましょうか.この音を称して❝小鳥の囀り❞と表現した人もいますし,「路上では恥ずかしくて鳴らせない」と言った人もいました.しかしこの電子笛,楽器ではないと知りながらひと気の無い所へ乗って行って試しに思い切りボタンを連打して吹きまくりたい感じはしますが.
左手側のスイッチ類.長年屋外で紫外線に曝されていたためか,ライトの光軸切替ボタンの劣化が特に著しいようです.どのスイッチもスポーティな操作感覚が良く,気に入りたいところですが,これで万一,特にウィンカーのスイッチが壊れてしまったらどうにもならなく(保安部品がどれか1点でも機能しなければ走れなく)なりますから,実際に買うとなれば,この辺の補修用パーツの確保ができるや否やも問題になります.
総走行距離は25,916km.これがエンジンの耐久性の証明と言えるでしょうか.
上回り.後方から眺めていると思わず跨って体重をかけてみたくなります.
これがよく似たスタイルでも,所謂モタード(HONDA/
XR100やKawasaki・KSR110等)とか,或いは同等程度のApe100のような機種ですと舗装を敷いてない林道やオフロードでは使えませんが,こういうデュアルパーパスなら舗装未舗装を問わず走行可能な道路ならどこでも走れますから,過去にサイクリングで走ったコースを順にこのマシンでなぞることができるならというところ.
勿論❝ハンパない❞販売価格で予算の問題がありますから実際に近日中に直ぐと言う訳にはいかないところ.他の人からも数件引合いが来ているとも言われていますが,いずれにしてもこのマシンも,現在ではどこのHONDAショップでも販売されていませんから,今回のチャンスは是非逃したくないものです.
それではまた.