「令和」時代がやって来る

皆様こんにちは.マイロネフです.

昨日( 4月 1日・)は新元号の発表で日本国中が大フィーバーになりましたね.

 

最初に「令和」と聞いた時は,かなり意表を突かれた印象を持ちました.大方の予想とかなり異なった結果でもあるからです.特に,命令の「令」で始まるのが何か国家の権威主義的で,1字違いの「冷」とも通じる文字通り“冷たい”感じありました.

 

しかし街頭テレビ(オーロラビジョン)で人々がその瞬間を固唾をのんで見つめたり,号外の争奪戦が起きたり,その瞬間から一刻一秒を争って関連商品を製作販売したり,名前に「令」と「和」の字の入る人が“時の人”になったり,去り行く「平成」に名残をを惜しんだり・・・・・・・・等々,まさに“元号ブーム”の感があります.

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これは時代の一区切りでもあり,次の新しい時代への期待感もあってのことなのでしょうね.子どもにも書きやすい漢字なので,今の時点では違和感があってもやがてなじめるようになるでしょう.特に今回の元号の出典が万葉集に拠るという“純日本調”であることも,多くの国民に受けた所以なのでしょう.

その出典に登場するのがこの花ですね.

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大化の改新」の昔からの伝統文化であり,それを重んじることに異論はありませんが,世界で他に例を見ない和暦を中心に拘り過ぎると“ガラパゴス”になりかねません.

「平成」への改元の時は昭和天皇崩御で国民全体が沈んだ自粛調の空気の中でしたから,今回はこの際に景気をつけて商売に大いに利用しようという動きにケチをつけるつもりはありません.しかし多くの国民が一斉に同じ方向へワーッと靡くのは何だか危うく,空恐ろしささえ感じます.これを称して「協調性」というのはちょっと違いやしないかという気はしますね.若い世代がむしろ盛り上がっているのも意外な感じがしました.

 

TVのゲスト出演者も「日本固有の伝統として尊重しましょう」と口を揃えておいでですが,それを言うなら,歴史的な建物とか自然環境とか地場産業とか,それらを形として残す施策にも力を入れて欲しいです.

公文書とか,先方へ敬意を表するフォーマルな手紙などには「令和」と尊重するとしても,当ブログにおいては今後とも西暦を主体に,「昭和」「平成」「令和」などは副(sub)に扱ってゆきたいと思っております.