こんばんは.マイロネフです.
去る 3月31日(日),ある方の案内を頂いて長野市中心部に程近い山頂へ,激レアで“地域限定種”の草花を,CANNONDALE・SL2に乗って訪ねました.
目的地まであと今一息の地点です.
この自転車は電動アシスト無しですぞ!
これも長野市内で初確認のオオイワカガミです.
そして最大の目的の植物がこれです.
長野市内の自然界において,私が
初対面のミスミソウです.
否,これが実はオオミスミソウらしいのです.
最近,私がある“山野草名人”とお見受けするお宅の裏庭を通りかかった時,ミスミソウが咲いているのを見つけましたが,葉のsizeがこれよりがかなり小さいのです.花色にはいろいろ相違があり,園芸品種も多いらしいのですね.
しかしいずれにしても絶滅危惧の状態にあるのは確かです.
花(萼片)の形状は自生地によって差異はありますが,ここのは小ギクのような形状で,アズマイチゲやキクザキイチゲなどの花を小輪にしたイメージです.花色も個体によって微妙な違いがあります.
花の裏面です.
半開の花の側面です.
名称の由来となった形状の葉です.
これで完全なナチュラル(天然自生)と
判断できる実生苗です.
実はこれを撮影するにあたって,構図にかなり悩みました.コンクリートの部分が写ると場所がバレバレになる惧れがあるからです.
しかしここを含む山道を利用して,来たる 4月13日(土),「善光寺ラウンドトレイル」と称する
トレイルランニングの大会があるとかで,その
練習走行で通りがかったランナーさんにも実物を
案内して事情を説明し,理解をお願いしました.
この自生現場について,上記の主催者の事務局までメールで申し入れを行ったところ,先方からお問い合わせを頂きました.そこで具体的にご案内を伝えた結果,現地を確認の上対策を考えて頂ける見通しが立ちました.この場からも御礼を申し上げたいと思います.
何しろ分布域がピンポイント的で極めて小さく,現状は何かの拍子で絶滅する危険度が極めて高くなっています.特に長野地区における自生地は2箇所のみという状況ですので,末永く大切にされたいものです.
もう1点,この植物も.
これはトキワイカリソウです.長野地区周辺の低山地域に自生し冬に葉が枯れる“普通の”イカリソウと異なり,前年の葉が枯れずに越冬するのが特徴です.
豪雪地帯の代表的な草花の1つで,長野県内では私の知る範囲では飯山地区の新潟県境寄りの山地に分布しておりますが,これも長野市内では初発見です.
この山は冬の季節風がモロに当たるためか,日本海側の山地の植物も見られる“ミニ植物園”の感もあるなと思った次第です.
ともあれ,この場からも大会の安全と成功を祈念申し上げたいと思います.